骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版を踏まえ、臨床で使いやすいようにまとめてあります。
忙しい外来で診断治療がスムーズに運ぶように、図解も入れてあります。
治療薬に関しては、繁用されている ビスホスホネート、デノスマブ、テリパラチドについてわかりやくまとめております。
BRONJ( MRONJ)の予防についても、臨床での対応を記載してあります。
A4 17頁 図5枚
目次
治療開始基準
薬物治療
・骨吸収(溶骨)を抑える薬剤 = 破骨細胞( Osteoclast )を抑制
・骨形成を高める薬剤 = 造骨細胞を活性化
・補助的な薬剤
骨粗鬆症に影響を与える薬剤
・ビタミンK
・ワルファリン
・スタチン
・PPI(Proton Pump Inhibitor)
Keep in Mind
・骨粗鬆症とは、骨強度の低下による骨折リスクの増大である。
・骨強度は、骨量と骨質で規定され、臨床的には骨密度と骨折の既往で表現される。
・椎体骨折、非椎体骨折、大腿骨近位部骨折 全てを減少させると証明されているものは、ビスホスホネート製剤では、Alendronate、Risedronate、Zolendronate、その他では、エストロゲン と Denosumab である。ただし、エストロゲンは副作用のため選択されない。
・骨粗鬆症の第一選択薬はビスホスホネート製剤である。ビスホスホネート製剤が使えないときは(腎機能低下、食道病変 など)Denosumab が選択される。骨質の低下が目立つ症例には、rhPTH製剤が有効かも知れない。
・ビタミン D 、 Ca の単独・併用は医師の裁量の範囲で可能である。
・ワルファリンは骨形成におそらく悪影響がある。
臨床で役立つばかりでなく、国家試験対策にも役立つことでしょう。