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悪性症候群とセロトニン症候群について、臨床で使いやすいようにまとめてあります。
悪性症候群とセロトニン症候群の機序を自律神経や運動神経の基礎的な部分から理解出来るようにしているため、語呂合わせなど丸暗記をしなくとも、診断・治療と思考できるように作成しています。
Parkinson 病についても少しですが触れており、脳内の神経伝達物質と疾患について理解が深められるようにしています。
A4 18頁 図4枚
目次
Neuroleptic malignant syndrome
・NMS の診断
Serotonin syndrome
・SS の診断
・Parkinson 病
Keep in Mind
NMS と SS は精神科で使われる薬剤に関連して起こることが多い。
ACh(ACetylcholine:)の過剰によって生じるのが、NMS である。そしてそれは主として D2 blockade(Dopamine-2 受容体遮断薬)によりもたらされる。
Serotonin の過剰によって生じるのが、SS である。そしてそれは主としてセロトニン再取り込み阻害薬によりもたらされる。脳内の主要な Dopamine pathway の働きは、感情の認知と運動の制御、並びに下垂体と視床下部の制御である。
脳内の主要なセロトニンの働きは、交感神経の刺激、上位運動ニューロンの伝達抑制、痛覚の伝達抑制である。
脳内での DA 作用の異常な低下によって、悪性症候群が生じる。
脳内での Serotonin 神経の異常な活動亢進によって、セロトニン症候群が生じる。
・末梢での過剰な抗コリン作用によって、Anti-cholinergic crisis が生じる。
・末梢での過剰なコリン作用〈コリンエステラーゼ阻害薬の過剰使用〉によって、Cholinergic crisis が生じる。
・末梢での過剰なセロトニンによって、Carcinoid syndrome が生じる。
悪性症候群の治療は、原因薬剤の中止、支持療法と、BZDs ± Dantrolene である。
Bromocriptine は悪性症候群に対して日本での保険適応は無い。
セロトニン症候群の治療は、原因薬剤の中止、支持療法と、BZDs ± Cyproheptadine である。
Dopamine agonist は Serotonin agonist にもなり得る。
Dopamine blocker は Serotonin blocker にもなり得る。
臨床で役立つばかりでなく、国家試験対策にも役立つことでしょう。